オフィスで様々な事務作業を行う上で、印刷間違いやプリント・コピーミスは多々あるもの。
そのため、大抵のオフィスでは、プリントミスなどの用紙の再利用のために「裏紙印刷」しているのではないでしょうか?
基本的に裏紙は複合機(コピー機)の手差しトレイが使われますが、裏紙の利用は特に「紙詰まり」には注意が必要。
そこで今回は、複合機(コピー機)で裏紙印刷する方法と注意点をご紹介いたします。
▶︎目次
1.複合機(コピー機)で裏紙印刷する方法と注意点
裏紙印刷は名前の通り、一度コピー・印刷した用紙の裏面を再利用してコピー・印刷すること。
日々の業務の中で、コピー・印刷ミスは頻繁に起こしてしまうものです。
オフィスによっては複合機(コピー)の隣に用紙サイズごとの「裏紙置場」を設けて、必要性の低い文書は裏紙を使うなど、様々な施策が行われています。
裏紙を使う一番の目的とメリットは何といっても『コピー用紙の削減』。
新しいコピー用紙を使わずに、可能な範囲で裏紙を利用することで少しでもコピー用紙の消費を減らせれば、結果としてコピー用紙の購入費用の削減に繋がっていきます。
裏紙印刷の方法
実際に複合機(コピー機)で裏紙印刷をする際は、本体側面の「手差しトレイ」を利用。
手差しトレイとは、簡単には普通紙以外の紙を印刷したいときに使います。
厚紙や封筒、ハガキ、ラベル紙など、形状や紙の厚さが普通紙と異なる紙がセット可能。
印刷方法は、まず裏紙を複合機の手差しトレイにセットしたら、次に本体設定を行いますが、メーカーによって設定が異なります。
一般的に、操作パネルから手差しトレイの用紙タイプを選択します。
そこで、メーカーによっては「印刷済み印刷」や「裏紙」という選択肢が用意されているので、選択してコピーボタンを押せば裏紙印刷が開始されます。
しかし、選択肢に「裏紙」や「使用済み用紙」がない複合機(コピー機)をお使いの場合は、メーカーや販売店に確認して、裏紙が使えるのか確認が必要です。
裏紙印刷するときの注意点!紙詰まりは要注意!
まず、複合機(コピー機)で裏紙の利用は基本的に推奨されていません。
その大きな理由が、紙詰まりによる故障のリスクが高くなるからです。
基本的に裏紙印刷はレーザー複合機(コピー機)で行われ、インクジョットでは裏紙は基本的に使いません。
インクジェットはインクを利用するため、印刷した用紙の裏面に印刷したときインクが滲んでしまうからです。
では、実際にレーザー複合機(コピー機)で裏紙印刷した場合、レーザー複合機はドラム(感光体)にレーザー光をあてて印刷内容を描き、それから静電気を使ってトナー粒子を付着されて紙に転写する仕組み。
そこで、すでに印字された裏紙を使えば、新しい用紙よりも静電気が起こりやすくなり、2枚以上の用紙が1度に引き込まれて紙詰まりを起こす。さらに、表面のトナーが剥がれ落ちてドラムに付着すれば、白紙で印刷・コピーしたときも、汚れや紙詰まりを起こしやすくなってしまうのです。
というように、複合機(コピー機)で裏紙印刷する場合、それなりのリスクがあることは認識しておく必要があります。
2.紙詰まりを防止するためには用紙の選別が重要!
複合機(コピー機)で裏紙印刷する場合、紙詰まりによる故障のリスクが高くなってしまいますが、どうすれば紙詰まりを防止できるのか?
それは、裏紙印刷で使える裏紙を選別することです。
複合機(コピー機)で一度コピー・印刷した用紙は、熱が加わることで新しい用紙と比べると凸凹になっています。
そこで、以下のような用紙を裏紙として使うのは厳禁!
- 折り目がついている
- 反り返っている
- 閉じ穴やホッチキス跡がある
- 写真や画像など、印字濃度が高い
また、積み上げてある裏紙を単に手差しトレイにセットしてしまうと、
- 用紙サイズが違う用紙が紛れ込んでいる
- 付箋やインデックスが付けられたまま
- 2~3枚の用紙がホッチキス留めしてある
など、想定していない原因で紙詰まりを起こして、故障するケースも例として多く挙げられています。
以上のことから、裏紙印刷する際はしっかり用紙を選別して「裏紙として使える用紙」で裏紙印刷するのが、一番の紙詰まり防止策。
また、元々印字してある内容によっては情報漏えいに繋がる危険性もあるので、元の印刷内容も一通り確認しましょう。
3.まとめ
現代は何かとリサイクルが注目を集め、オフィスでもコピー用紙の再利用のために裏紙印刷が行われています。
しかし、複合機(コピー機)で裏紙の利用は推奨されておらず、その大きな理由は紙詰まりによる故障のリスクが高くなるからです。
それでも、コピー用紙の節約のためには、裏紙印刷が最善の方法。
そこで、複合機(コピー機)で裏紙印刷するときは、用紙を選別して「裏紙として使える用紙」で裏紙印刷することが重要になります。
裏紙印刷自体は、経費削減はもちろん、地球環境にも優しい取り組みなので、紙詰まりを起こさないために工夫していきましょう。