複合機(コピー機)で印刷・コピーするとき、「両面印刷・コピー」は頻繁に利用するのではないでしょうか。
単純に2枚の原稿を1枚の用紙の両面に印刷・コピーする機能。
現在の複合機(コピー機)には必ず搭載されている機能であり、逆に両面機能がない機種は存在しないでしょう。
ここでは、その複合機(コピー機)の両面印刷およびコピーの基本的な使い方や注意点をご紹介いたします。
▶︎目次
1.両面印刷・コピーする方法!原稿の向きに注意!
現在の複合機(コピー機)には、「両面」に印刷・コピーできる機能が標準で備わっています。
複合機(コピー機)をお使いの方は、すでに両面機能は使いこなしているかと思いますが、コピーと印刷に分けて、それぞれの設定方法やちょっとした注意点をご説明いたします。
両面”コピー”する方法と注意点
お使いの複合機で異なりますが、大抵の機種は操作パネルに「両面/片面」というボタンがあるはず。
その「両面/片面」を押すと、
- 片面→両面:2枚の原稿の1枚の両面にコピー
- 両面→両面:既に両面の原稿をそのまま両面でコピー
- 両面→片面:両面の原稿を2枚の用紙にコピー
と、大きく3つのコピータイプが選択肢として用意されています。
そこで、利用に合わせて選択し、次に仕上がり状態を以下の2タイプから選択します。
- 左右開き:表/裏の天地を、同じ向きでコピーしたいときに選択
- 上下開き:表/裏の天地を、逆向きにしてコピーしたいときに選択
また、機種によっては、自動送り装置にセットした原稿の文字の方向によって、以下の2つのタイプから選択する必要があります。
- 文字が読める向き
- 文字が横向き
以上の3つのポイントを選択して、コピーボタンを押せば両面コピーが開始されます。
この両面コピーの注意点として、仕上がり状態の「左右」と「上下」の違いを理解せずに選択して何枚もコピーした場合、すべて無駄になってしまうので、原稿の種類や用途に合わせて仕上がり状態は選びましよう。
両面”印刷”する方法と注意点
次は、WordやExcelで作った資料を両面印刷する方法をご説明しますが、設定はお使いの複合機のプリンタードライバーで行います。
設定で「通常使うプリンターに設定」してあれば、そのまま通常の印刷操作を行い、プリンタードライバーのプロパティを開きます。
印刷設定図面はお使いの機種によって様々ですが、大抵のプリンタードライバーには「両面印刷」の選択欄があり、デフォルトで「なし」の状態になっています。
そこで、その両面印刷欄をクリックすると、
- 長辺綴じ
- 短辺綴じ
と、2つの選択肢が表示されます。
長辺綴じは、本がまさに長辺綴じですが、用紙の長辺で紙をめくるように両面印刷し、逆に短辺綴じは用紙の短辺をめくるイメージで両面印刷が行われます。イメージ的には以下の通り。
(出典:brotherサポートブログ)
この短辺綴じと長辺綴じの選択を間違えてしまうと、仕上がりが全く違う状態になってしまうので注意が必要です。
簡単には、縦向きの原稿は「長辺綴じ」、横向きの原稿は「短辺綴じ」を選択するということです。
両面コピー・印刷でカウンター料金の削減はできない!
ここで豆知識として、複合機(コピー機)の導入にあたっては「カウンター保守契約」が結ばれ、1枚単価と毎月の使用枚数を基にカウンター料金が請求される仕組みになっています。
そこで、カウンター料金の削減ためのアイデアとして、両面コピー・印刷が挙げられますが、実は両面機能を使ってもカウンター料金の削減にはならないのです。
両面印刷は2枚の用紙が1枚に集約されますが、カウンターは2枚としてカウントされる。つまり、用紙は節約できてもカウンター料金の節約にはならないのです。
2.まとめ
複合機(コピー機)の機能として、「両面印刷・コピー」は標準で備わっています。
基本的に難しい操作はなく簡単に両面印刷・コピーはできますが、仕上がり状態の設定は注意が必要。
◇両面コピー
・左右開き:表/裏の天地を、同じ向きでコピーしたいときに選択
・上下開き:表/裏の天地を、逆向きにしてコピーしたいときに選択
◇両面印刷
・長辺綴じ:縦向きの原稿
・短辺綴じ:横向きの原稿
この選択を間違えると、仕上がりが全く違ってくるので、原稿に合わせて正しく設定してください。
また、両面印刷・コピーでカウンター料金の節約にはならないので、両面は必要なときにだけ利用するようにしましょう。