
オフィスで「ラベル用紙」はお使いですか?
郵便物やファイルの背表紙に宛名ラベルや表示ラベルなど、ビジネスシーンでラベル用紙は便利に使われています。
そのラベル用紙を作るとき、どのように印刷していますか?
せっかくラベルを作ってもキレイに印刷できないと作った意味がなくなります。
そこで、ラベル用紙は複合機(コピー機)を使えば早くかつキレイに印刷してくれるのです。
ということで、今回は複合機(コピー機)でラベル用紙に印刷する方法と注意点をご紹介いたします。
▶︎目次
1.ラベル用紙に印刷する方法と注意点
そもそもラベル用紙は、業界ではタック紙や粘着紙と呼ばれ、表面基材・粘着剤・剥離紙の3つの層で構成されています。
分かりやすくいえば、専用のシートにシールが貼りついているということ。
オフィスでは、宛名ラベルや表示ラベルなどの利用が多いのではないでしょうか?
宛名ラベルは、A4サイズのシートに10~20面のシールがあるタイプが一般的。そこに宛名を印刷し、1面ずつシールを剥がして対象の物に貼り付けていきます。
シールを剥がして貼りつけるだけなので、定型サイズ以外の郵便物にも対応できるメリットがあります。
そのラベル用紙は複合機(コピー機)で簡単に印刷可能。
ラベル用紙に印刷するときの注意点
印刷可能ですが、注意点を2つご説明いたします。
まず、印刷する機器で購入するラベル用紙が違うこと。
- インクジェットタイプ
- マルチタイプ
と、大きく2つのタイプがあり、複合機(コピー機)で印刷する場合は「マルチタイプ」を購入します。
マルチなので、インクジェットでもレーザー機器でも使用できるので、間違ってもインクジェットタイプは購入しないようにしましょう。
次に、ラベル用紙を頻繁に印刷していると、ラベル用紙の糊が本体内部の排紙部付近にこびり付いて、用紙が正常に排出されないケースが稀に発生しています。
「ラベル用紙は正常に印刷できるけど、普通紙を印刷すると紙詰まりを起こしてしまう」といった症状があるときは、メンテナンスを依頼しましょう。
ラベル用紙に印刷する方法
では、複合機(コピー機)でラベル用紙に印刷する方法をご説明いたします。
その際、複合機本体とプリンタードライバーの双方の設定が必要。
ここでは、実際の設定方法を「SHARP(シャープ)」の複合機を参考にして説明していきます。
SHARP複合機のラベル印刷設定方法
ラベル印刷では、複合機本体とプリンタードライバーの設定が必要になります。
複合機本体の設定
➀複合機の「手差しトレイ」にラベル用紙をセット
その際、印刷する面を下にして、上端から用紙をセットします。
お使いのメーカーや機種で異なる場合があるので、一度確認してからセットしましょう。
➁操作パネル画面から「給紙トレイ設定」を押す
➂「手差しトレイ」ボタンを押す
➃「タイプ」タブで表示された用紙タイプの中から「ラベル紙」を押す
➄「サイズ」タブを開き「自動-AB系」を選択して「OK」を押す
PCでプリンタードライバーの設定
次にプリンタードライバーの設定を行います。
➅通常印刷の操作を行い、プリンタードライバーをお使いの複合機にしてプロパティを開きます。
➆プロパティが開いたら、「基本」タブの給紙方法を
用紙トレイ:手差し
用紙タイプ:ラベル紙
と、それぞれ設定を変更して画面下部の「OK」をクリック
ここまで設定できたら、最後に「印刷」をクリックすれば印刷が開始されます。
用紙タイプにラベル紙がない場合
SHARPやその他のメーカーでも、用紙タイプに「ラベル紙」という選択肢はありますが、ない場合はどうすればいいのか?
用紙タイプにラベル紙がない複合機の場合、基本的に「厚紙」で設定を行います。
一般的な複合機には「厚紙1」~「厚紙3」といった用紙タイプがあります。
その厚紙には「g/m2」という単位が使われています。
この「g/m2」とは「坪量」。「1平方メートルあたりの紙1枚の重量」を表す単位です。
そこで、購入したラベル用紙にもg/m2の表記があるはず。
製品で異なりますが、ラベル紙の紙厚は「130g/m2」程度。
複合機およびプリンタードライバーで用紙タイプを選択するときは、ラベル用紙の紙厚に該当する厚紙を設定する必要があります。
以上、複合機(コピー機)でラベル用紙を印刷する方法はそれほど難しくありませんが、用紙のセット方法と設定でラベル紙がないときは注意しておきましょう。
2.まとめ
ラベル用紙には宛名ラベルや表示ラベルなど、ビジネスシーンで度々使われる便利アイテムです。
シールを剥がして貼り付けていくだけなので、DMや案内状など定型サイズの郵便物を送るとき、とても重宝します。
ラベル用紙の印刷は、お使いの複合機(コピー機)で簡単に行えます。
ただし注意点として、頻繁にラベル印刷をしているオフィスでは、普通紙をコピー・印刷したときに紙詰まりを起こすケースが稀に発生するので、定期的にメンテナンスを依頼しましょう。