USBメモリのデータを直接印刷する方法

USBメモリのデータを複合機(コピー機)で印刷する方法

オフィスでUSBメモリは利用していますか?
パソコンに挿し込むだけで写真や動画などの大容量のデータが簡単に保存でき、ポケットなどに入れて気軽に持ち運びが可能。

USBのデータが複合機(コピー機)で直接印刷できる

そのUSBのデータは通常、パソコンを介して印刷を行いますが、複合機(コピー機)から直接印刷できるのはご存知ですか?

現在の複合機(コピー機)には、USBメモリやSDカードなどの外部メディアを挿し込むスロットが備えられています。
そこに挿し込んで簡単な操作をするだけでパソコンを使わずに印刷ができるのです。

そこで今回は、複合機(コピー機)でUSBメモリのデータを印刷する方法や出力できるファイル形式などご紹介いたします。

▶︎目次

1.複合機(コピー機)で出力できるファイル形式

USBメモリは、今ではパソコンをお使いの方なら1つは所有しているのではないでしょうか?
ちなみに、「USBメモリー」とも呼ばれますが、基本はどちらでも良いようです。

複合機(コピー機)で出力できるファイル形式

USBメモリは、大容量のデータを保存して持ち運びができる小型の記録メディア。
容量は4GB~8GBタイプから、32GB~64GBといった大容量タイプまで、現在では様々な製品が販売されています。

パソコンのUBSスロットに挿し込んで、WordやExcelなどの文書データから、写真や動画など大容量のデータまで保存可能。また、削除もできるので失くさない限り使い続けられます。

その「失くす」危険を伴うのがUSBメモリの最大のデメリット。
そのため最近では、紛失して情報が流出するリスクを解消するため、ロック付きUSBメモリが広く使われています。

USBメモリのデータが複合機(コピー機)から印刷できる

USBメモリの特徴をご紹介しましたが、パソコンでUSBに保存したデータは複合機(コピー機)から直接印刷できます。

通常、パソコンに保存されたデータやUSBメモリのデータは、パソコンから印刷指示を出します。
しかし、USBメモリに保存されたデータなら、複合機(コピー機)に備わっているUSBスロットに差し込むだけで印刷ができるのです。
複合機(コピー機)に備わっているUSBスロットに差し込む(出典:SHARP)(出典:SHARP よくある質問)
以上のように、現在の複合機(コピー機)にUSBスロットが備わっており、スロットの位置や数はメーカーおよび機種で異なります。

複合機(コピー機)で出力できるファイル形式

ただし、すべてのデータが出力できる訳ではありません。
メーカーや機種によって、出力できるファイル形式が決められています。

一般的に、

  • PDF
  • 画像(JPEG/PNG/TIFF)
  • Office Open XML:Word(docx)、Excel(xlsx)、PowerPoint(pptx)

といったデータには対応しています。

そこで、各メーカーの複合機(コピー機)でUSBメモリから出力できるファイル形式を調べましたので、参考までにご紹介します。

◇SHARP(シャープ)
TIFF/JPEG/PCL/PDF/PS/DOCX/XLSX/PPTX/PNG

◇RICOH(リコー)
JPEG/TIFF/PDF/XPS

◇Canon(キャノン)
JPEG/TIFF/PDF/XPS

◇KONIKA MINOLTA(コニカ・ミノルタ)
PDF/コンパクトPDF/JPEG/TIFF/XPS/コンパクトXPS/OpenXML(.docx/.xlsx/.pptx)/PPML(.zip)

以上のように、JPEG/TIFF/PDFといった画像データはどのメーカーも対応しています。

注意点として、WordやExcelで作成したデータは、プリンターによって設定が変わってしまうので、事前にPDFに変換したデータを保存しておくとトラブルなく出力ができます。

2.USBメモリのデータを印刷する方法

前項で説明した通り、USBメモリに保存してあるデータを複合機(コピー機)で出力したいときは、複合機本体のUSBスロットにメモリを挿し込んで、操作パネルで操作すれば印刷できます。

というように、方法という程難しい操作はないので、誰でも気軽に利用できます。

USBメモリのデータを複合機(コピー機)で印刷する方法

ここでは、USBメモリのデータを複合機(コピー機)で印刷するときの一連の流れを、「SHARP(シャープ)」の複合機を参考にしてご紹介いたします。

SHARP複合機のUSB印刷の方法

➀複合機のUSBスロットにUSBメモリを挿し込む

➁USBメモリを挿し込むと、操作パネル上に「外部メモリーデバイスが接続されました」と表示されたら、その中の「外部メモリーデバイスから印刷する」を押します。

➂そこで、USBメモリに保存されたデータフォルダの一覧が表示されるので、データが入っているフォルダを押して、印刷するデータを選択します。

➃出力ファイルの選択が終わったら、画面右の「設定を変更して印刷する」を押します。

➄あとは、通常コピーと同じように用紙サイズを選択して、「スタート」ボタンを押せばUSBのデータが印刷されます。

基本的に、他のメーカーの複合機でも、ほぼ同じ流れでUSBメモリ内のデータが印刷できます。
ただし、細かい部分の設定は機種によって異なるので、お使いの機種の説明書などを確認しながら印刷を行いましょう。

3.まとめ

大容量データの保存・削除ができて気軽に持ち運びができるUSBメモリ。

通常、パソコンからでしかデータの印刷はできませんが、複合機(コピー機)のUSBスロットにメモリを挿し込んで、簡単な操作を行えば、パソコンを使わずに直接印刷ができます。

以上のように、USBメモリはとても便利なアイテムですが、紛失するリスクが高いので取り扱いは最大限注意しましょう。